子どもがうまれてからの「家計管理」
夫婦ふたりでの生活から働き方や生活スタイルが変わるので、お金の出入りも大きく変化しますよね。
退職や時短勤務などで収入が減る
子どもの教育費が不安になる
我が家は家計がカツカツで、生活費はボーナスで補てんしている月がほとんどでした。
しかし「子どもの教育資金も自分の老後資金も貯めなければ!」と、一念発起して本気で家計管理を開始!
\ ここまで変われました /
- 毎月の生活費は手取りの8割以内
- ボーナスはまるっと貯蓄
- 将来に備えつつ、いまも楽しめる
この記事では、子育て中でも貯められる「家計管理の基礎作り」のポイントをご紹介します。
- 予算設定の基本3ステップ
- 支出の洗い出し方とポイント
- 毎月の予算への反映方法
子どもとお出掛けも楽しみつつ将来にも備えたい方のご参考になれば嬉しいです。
予算設定の基本3ステップ
家計管理の基礎となる、予算設定の3ステップをご紹介します。
まずは毎月必須の支出項目を一覧化しましょう。
どこにいくら支払っているのか?
一覧は「固定費」と「変動費」に分けておくと、予算設定がしやすくなります。
支出の確認中に不要な支出を見つけたら、すぐに解約してしまうのがおすすめです。
次に1年間で必要な支出項目を一覧化しましょう。
突発的な費用にはいくら備えるか?
年間支出では、リスクや数年後の支出なども見据えた予算管理が必要になります。
大きな出費が予想される場合には、配分を決めてコツコツ備えておけば安心です。
毎月の支出と年間の支出をもとに、毎月の予算を設定します。
各カテゴリーごとの予算配分
支出をきちんと一覧化してみると、思ったよりも予算オーバーしていることが多いです。
優先順位を付けながら、家族とも話し合ってカテゴリーの要・不要や予算配分を決めましょう。
予算に収まりきらない場合は、ご紹介する削減方法もチェックしてみてくださいね。
支出&予算把握のポイント
書き出した支出や設定した予算は、「エクセル」や「スプレッドシート」などで表にまとめましょう。
- 一覧化するとぱっと把握しやすい
- 見返しや修正がしやすい
- 翌年の予算決めの参考にもなる
はじめは少し面倒かもしれませんが、家計管理は何年も継続した取り組みが必要になります。
一度作ってしまえば、翌年からは見直しをするだけでOKです。
各ステップごとの方法やポイントを詳しく解説していきます。
Step1:毎月必須の支出を把握する
まずは「毎月発生する支出」の支払い内容や、おおよその金額を書き出して整理しましょう。
食費や日用品
保育料や保険料 など
基本的な手順と、各費用ごとのポイントをご紹介します。
支出確認の基本的な手順
クレジットカード明細や、あれば過去に付けていた家計簿などを参考にざっと支出を書き出します。
- 固定費と変動費に分けて書き出す
- 支払い方法も確認しておく
- 支出の用途ごとにざっくり分類する
カード明細で確認する場合は、2〜3か月分チェックしておくと抜けモレがないので安心です。
家計管理をすすめていくと、固定費も変動費も予算になかなか収まりきらない場合が多いと思います。
支出を整理する段階から支出を減らしていくことを意識すると、家計管理をすすめやすくなります。
余裕があればクレジットカードや銀行口座の数も把握しておくと良いです。
【ポイント】固定費は要・不要で仕分け
固定費の洗い出しをするときは、同時に「本当に必要かどうか」を確認するのがおすすめです。
不要な契約やサブスクリプションがあれば、すぐに解約しておきましょう。
用途が重複している契約
オーバースペックになっている契約
固定費は比較的金額が大きいうえ、一度削減してしまえば継続して削減できるので効果が高いです。
まずはなくても問題がないような、不要な支出から削減していきましょう。
月に約4万円削減できた!
【ポイント】変動費は優先度順で書き出し
「食費」や「日用品」など、優先順位が高い順に書き出しておくと整理がしやすくなります。
変動費はある程度の削減が必要な前提で、支出の項目や内容を洗い出しておきましょう。
なくても満足度が下がりすぎない支出
生活水準を上げすぎている支出
支出を予算内に収めようと思ったときに、最終的に調整がしやすいのは変動費の項目です。
ただし項目としては優先度が高くても、詳細を確認すると使いすぎていたり無駄遣いがあったりしがちです。
月に4万円以上使用している項目では、何にいくら使っているのかも詳しく確認しておきましょう。
毎月しっかり貯まるようになった!
Step2:年間で発生しうる支出を把握する
次に「毎月ではないけれど発生する支出」の支払い内容や、おおよその金額を書き出して整理しましょう。
医療費などの突発的に発生する費用
NHKや税金の支払い など
基本的な手順と、各費用ごとのポイントをご紹介します。
支出確認の基本的な手順
毎月ではないけれど必要になる支出や、これから必要になる可能性がある支出を洗い出します。
- 年額で支払いが発生する費用
- すでに決まっている予定にかかる費用
- 将来必要になる子どもの教育費
家計管理では毎月の家計簿を付けるイメージが強いですが、記録だけでは年間を通した支出を把握できません。
\ よくある家計管理の失敗パターン /
- 毎月の支出をがんばって家計簿に付ける
- 年会費や突発の支出で大幅に予算オーバー
- ボーナスで補てんする自転車操業
家計簿は家計管理の重要な要素ですが、年間を通した支出の管理や予算の設定はしにくいです。
毎月の支出以外に、年間で必要になる支出額をあらかじめきちんと把握しておきましょう。
家計管理では支出の「把握」と「記録」の両方が重要です。
【ポイント】まずは確定済の予定をチェック
もうすでに決まっている予定なら、あらかじめ年間の予算に組み込んでおくと良いです。
夏休みには家族旅行を予約済み
春に家電を買い替えようと思っている
「今月は家電の買い替えでピンチ!」となるのは、支払いのタイミングでお金を用意しているからです。
手取りの10%を超えるような大きめの支出は、予定が決まった時点からコツコツ積み立てましょう。
予算が足りない場合は娯楽費用で調整したり、大きな買い物のタイミングをずらしたりすると良いです。
使えるお金の範囲内で楽しむことも重要ですね。
【ポイント】予備&数年後の費用も忘れずチェック
急な支出に備えて、ある程度の予備費も年間支出に含めておくと安心です。
体調を崩してしまい治療費が必要になった
友人・親戚が立て続けに結婚した
予備費の目安としては、年間支出の半分~3分の1程度で良いかなと思います。
将来的に大きなライフイベントがある場合には、いまからコツコツ積み立てておきましょう。
- 2年後に車を買い替える予定がある
- 3年後に家を購入したいと思っている
- 5年度に子どもが小学校に入学する
ある程度まとまったお金が必要な場合には、計画的な管理が重要です。
目的ごとの貯蓄には住信SBIネット銀行の「目的別口座」がとても便利なので、ぜひ使ってみてください。
1名義で10口座持てる
Step3:毎月の予算を立てる
書き出した「毎月の支出」と「年間の支出」をもとに、毎月の予算を設定します。
- 毎月の支出総額を計算する
- 毎月の予算を計算する
- カテゴリーごとの予算を設定する
毎月の支出総額が手取りの8割程度に収まるよう、カテゴリーごとの予算を設定してみてください。
予算設定は家族みんなで考えておくと、家計管理をすすめやすいです。
①毎月の支出総額を計算する
まずは「毎月の支出」と「年間の支出」を合わせて、毎月の支出総額を計算します。
毎月の支出総額=毎月の支出+年間の支出÷12か月
年間の支出は12か月で割って、1か月あたりの金額を毎月の支出総額に加えるのがおすすめです。
- 年間の支出を毎月の予算にしっかり組み込んでおくことで、適切に支出を把握できる。
- 支出が多い月と少ない月の差を減らすことで、毎月の支払い負担を一定にできる。
年会費の支払いや大きな買い物があった月は、貯蓄を減らしたりボーナスに頼ったりしがちです。
あらかじめ総額を把握して負担を分散することで、無理なく家計管理を継続できます。
毎月の支払が一定だと管理がしやすく安心感もあります。
②毎月の予算を計算する
基本的には、①の支出総額が手取りの8割程度に収まるように毎月の予算上限を設定します。
毎月の予算上限=毎月の手取り×0.8
ですが、手取りの金額は毎月の残業時間などによっても変動します。
- 残業代は含めないか、過去1年で一番少なかった金額を入れておく
- 「みなし残業代」なら含めてしまう
残業が減った月は予算が足りなくなるので、あてにしすぎないほうが心理的な負担も減ります。
予算が余る分には問題ないので、予算決めの段階では「必ず入る金額」をもとに設定しましょう。
ボーナスもなるべくあてにしないようにしています・・・!
③カテゴリーごとの予算を設定する
②の予算上限に収まるように、カテゴリーごとの予算配分を設定します。
生活必需品の支出 > 優先順位が高い支出 > 優先順位が低い支出
ですが、②の予算総額を計算した時点ですでに①の支出総額を超えているということもありますよね。
- 優先順位が低い支出をカットする
- 転職や昇格で稼ぎを増やす
予算を設定しながら各家庭内での優先順位を確認する作業は、この後の家計管理にとても重要になります。
家族みんなで話し合いをしながら、お互いが歩み寄れる妥協点を見つけられると良いかなと思います。
夫とあーでもないこーでもないと言いながら何とか予算配分を決めました(笑)
予算は適切に振り返り&見直し
予算は立てたらおわりではなく、適切なタイミングで振り返りや見直しをしてこそ意味があります。
振り返りや見直しに必要となるデータを集めるために、家計簿で日々の支出を記録しましょう。
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- 銀行口座やクレジットカードを一元管理
- 利用明細データから家計簿を自動作成
- カテゴリーを判別して自動で振り分け
紙やアプリなどさまざまな家計簿を試しましたが、付け忘れたり面倒になったり続きませんでした。
マネーフォワードは家計簿が自動で作成されるので、支出を抜けモレなく正確に把握できます。
\ もう手入力は不要 /
振り返り&見直しのタイミング
我が家でおすすめする振り返りや見直しのタイミングは3つです。
3か月に一度の見直し
年末に振り返りと見直し
予算の振り返りはもちろん、子どもの成長に合わせた家計の見直しも重要です。
適切なタイミングで項目の要・不要や予算の増減も確認すると、家計管理を最適化できます。
予算は振り返りが必須
まとめ
- はじめに家計管理の基礎をしっかり整えれば、子育て中でもコツコツ貯められる
- 予算設定は、毎月の予算把握→年間の予算把握→毎月の予算設定の3ステップ
- 予算を決めたら家計簿を付けて、適切なタイミングでの振り返りと見直しが重要
ぜひ皆さまの家計管理の参考になれば嬉しいです!
最後までご覧いただきありがとうございました!