即効性がある変動費の削減と比べて、固定費の削減は手間がかかり面倒ですよね。
ですが一度削減すれば継続性があるので、まずは固定費の削減から始めるのがおすすめです。
- 何のための支出なのか把握する
- 無駄な部分を洗い出す
- 過不足を減らして賢く最適化する
固定費は生活の基盤になる支出が多く、同時に生活満足度を下げすぎるとストレスで長続きしません。
少し手間をかける代わりに、満足度は下げすぎないのが固定費削減のポイントです。
- 同じ内容ならお得な契約を選ぶ
- 使用頻度が低い契約はすぐに解約する
- オーバースペックな契約をしない
この記事では、固定費削減のポイントやミニマリストママ目線の削減ポイントをご紹介します。
我が家ではトータルで月約4万円の固定費を削減できました。
固定費の削減ポイント
固定費は比較的大きな支出のうえ、一度見直しをすれば継続して削減できるので効果が高いです。
▼固定費削減の例
住宅費 | 家賃が安い家へ引っ越す 住宅ローンを借り換える |
水道光熱費 | こまめに節水・節電をする 電力会社を乗り換える |
通信費 | 格安SIMへ変える インターネットとスマホを合わせた割引プランを使う |
サブスク リプション費 | 不要なサブスクリプションは解約する 利用用途が重複している契約は数を減らす |
保険料 | 保険範囲や保険金が適切か見直す 低損失なリスクに備える保険は解約する |
我慢する節約ではなく生活の満足度を落とさない倹約で、無理なく固定費を削減しましょう。
ひとつずつ詳しく解説します。
住居費
住居費は固定費の中でも大きな割合を占めるので、数%減るだけでも削減効果が大きいです。
- 家賃が安い場所に引っ越す
- ローンの繰り上げ返済をする
- ローンの借換えをする
ローンの借換えなら住む場所も生活水準も変えることなく、毎月の返済額が減る可能性があります。
契約時期やローン残高、返済年数によっては数十万単位で変わる場合もあるので、仮審査だけでもしてみてくださいね。
仮審査の結果によっては、既存の銀行へ金利の交渉ができるかもしれません。
\ お得なローンを見つけられる /
借り換え時は、手数料を含めた金額で検討されてみてくださいね。
水道光熱費
使用量によって多少の変動はありますが、生活必需品という意味で固定費に含めました。
電気やガス会社を乗り換えることで、同じ使用料でも料金が安くなる場合があります。
\ 電気&ガス料金を簡単比較 /
最近出てきた新電力会社の中には、「市場連動型」の料金プランもあるのでご注意ください。
【市場連動型とは】
電気使用料の単価が市場価格に応じて変動するプランで、気候や社会情勢によって単価が高額になる場合がある
マンションによっては会社が指定されていたり、乗り換えで金額が変わらない場合もありますよね。
少しでも節約したいなら、「人感センサー電球」が電気の消し忘れを防止できておすすめです。
トイレ
ウォークインクローゼット内
節約としては微々たる金額ですが、ドアを開けた瞬間に電気が付くので手間も省けて便利です。
電球を付け替えるだけなので、賃貸でも手軽に利用できます。
通信費
最近は格安SIMでも安定的に通信できるので、固定費を削減するなら乗り換えがおすすめです。
我が家も夫婦で乗り換えたのですが、「eSIM」ならWeb上で20分ほどで乗り換えが完了しました。
【eSIMとは】
物理的なSIMカードではなく、通信会社からSIM情報をダウンロードして使用する電子的なSIMのこと
子育て世帯の場合、保育園やかかりつけ院など何かと通話料がかかりませんか?
格安SIMの中でも、子育て中なら無料通話が含まれているプランがおすすめです。
\ おすすめの格安SIMプラン3選 /
楽天モバイル | ahamo | 日本通信SIM | |
---|---|---|---|
月額料金 ※20GBプランの場合 | 1,980円 / 月 | 2,970円 / 月 | 2,178円 / 月 (※)2023年11月から30GBに増量 |
無料通話 | 専用アプリの利用で無料 | 5分かけ放題 | 月70分無料 or 5分かけ放題 |
注意点 | 無料通話は一部対象外の番号があるので注意 | 最小プランが20GBなのである程度使用する人向け | 1GB(290円)プランでは無料通話は別途オプション |
おすすめ ポイント | 楽天ポイントが貯まる 2,980円 / 月ならデータ無制限◎ | 通信速度が良い 海外データ通信も20GBまで無料 | 無料通話を2タイプから選べる 他社と比較してもコスパ◎ |
公式サイト |
インターネット回線は、格安SIMに紐づけて割引可能なプランがあれば加入すると良いと思います。
我が家の場合は通信費が月約5,000円も安くなりました!
サブスクリプション費
支出額は固定ですが、必要性は変動するのがサブスクリプション費の特徴です。
契約中のサブスクリプションを一覧にまとめて、不要なものはすぐに解約しましょう。
\ 確認するときのポイント /
- 必要かどうか少しでも迷ったものや、用途が重複しているものは解約する
- ファミリープランは家族も利用しているか確認し、必要に応じて個人プランに戻す
サービスによっては、必要なときだけ契約したり解約したりできるのがサブスクリプションの良いところ。
使用頻度が低いなら一度解約して、必要性を感じたらまた契約すればOKです。
YouTubeプレミアム
Amazonプライム
ほかの固定費に比べて定期的な見直しが必要なので、半年に一度を目安に一覧のチェックをしましょう。
新しくサブスクリプションを始めるときは、何かひとつやめてから契約するのがおすすめです。
Amazonプライムは送料が無料になるほか書籍や動画も閲覧できるので、固定費をおさえられます。
保険料
固定費の見直しで特に難しいのは、個人的には保険料だと思っています。
高額になりがちな生命保険類ほど、制度の活用や要・不要の判断にある程度の知識が必要だからです。
\ 保険の見直しはここをチェック /
- 「いつ」「だれが」「どうなったときに」「どんなリスクに備えるのか」を考える
- 生命保険類は、公的保険からの支給額を計算したうえで金額を設定する
▼例えばこんな場合です
いつ | 子どもが大学を卒業するまでの期間に |
だれが | 親が |
どうなったときに | 死亡・高度障害になった場合に |
どんなリスクに備えるのか | 最低限の生活費を保証したい |
例の場合では「遺族年金」が支給されたり、住宅ローン残高は「団信」で支払いが免除されたりします。
想定される支給額を考慮したうえで、不足分に保険をかければ過不足がなくなります。
- 建物の価値は年々低下するので、火災保険の補償額は定期的に見直す
- ささいなリスクに対する保険は、貯蓄で対応できないか考える
リスクマネジメントをして適切に保障を付けることで、将来の不安にうまく備えられます。
我が家ではささいなリスクは貯蓄で備えており、家電やスマホの保証系は一切付けていません。
さらに固定費をスッキリさせるコツ
「ゆるミニマリストママ」の視点から、さらに固定費を削減できるおすすめな方法をご紹介します。
どれも我が家では効果が高かったので、ぜひ試してみてください。
一度整えれば長期的に効果があり、時間の削減にもなるのでおすすめです。
都心なら公共交通機関でOK
車は使用頻度に関わらず高額な維持費が必要なので、個人的にはかなりの贅沢品だと思っています。
ガソリン代やメンテナンス費用
税金や保険料、車検費用
自宅や外出先での駐車場代がかかるだけでなく、子どもがいればチャイルドシートなどの購入も必要です。
我が家は基本的に電車やバスで移動し、必要に応じてタクシーも利用しています。
\ 月1万円でもこんなに乗れる /
- 片道1km=往復2kmなら約10回
- 片道2km=往復4kmなら約5回
- 片道3km=往復6kmなら約2回
タクシー会社や混雑具合によっても変動します
車が必須な場合は、ローン残高が残っていれば一括返済を検討されてみてください。
金利が住宅ローンでは1%以下も多いですが、カーローンでは1〜10%が相場なので効果が高いです。
お金の流れを分かりやすく整える
お金の流れを整えておくと、実は固定費の削減につながりやすいです。
- 銀行口座やクレジットカードは、メインを決めて1箇所に集約する
- 不要になった銀行口座やクレジットカードは解約する
メインの口座とカードは、同じ会社でまとめると連携がスムーズなのでおすすめです。
流れがシンプルだと支出の見える化と管理の効率化ができるので、支出管理がしやすくなります。
\ 管理ができるから固定費が減る /
- 支出を1箇所で管理できるので、不要な出費に気が付きやすくなる
- 1箇所にまとめると金額が大きくなるので、意識的に無駄遣いを減らそうとする
とはいえ会社指定の給与口座があったり、貯蓄用に口座を分けたい方もいらっしゃいますよね。
そんな場合は、便利な機能が満載の「住信SBIネット銀行」をメイン口座にしてみてください。
- 他社口座から毎月定額を移動してくれる
- 貯蓄用の目的別口座を10個も作成できる
- Web明細でいつでもどこでも確認できる
我が家でももう5年ほど利用していますが、便利すぎて手放せません!
詳しいご紹介はこちら
お金の基礎知識を身に付ける
保険料の見直し項目で、「制度の活用や要・不要の判断にある程度の知識が必要」と記載しました。
例えば、万が一のことがあったときに公的保険からどんな保障を受けられるかご存知ですか?
リストラされたら:失業手当
働けなくなったら:傷病手当
高額な治療費には:高額療養費制度
死亡時には :遺族年金
資産形成をするなら、最低限の知識を身に付けてお金と向き合うことは不可欠だと感じています。
生活に必須の基本的なお金の知識を身に付けるなら、個人的には「FP3級」がおすすめです。
\ おすすめなポイント /
- 公的保険や年金、相続など、人生に役立つお金の知識を幅広く理解できる
- 3級なら難易度が高くないので、1ヶ月もあれば十分勉強できる
きちんと知ることで将来の漠然とした不安を減らせたので、取得して良かったなと思っています。
ワーママでも合格できました!
まとめ
- 固定費は一度削減すれば継続して効果があるので、借り換えや乗り換えを活用して我慢せず削減する
- お金の流れをシンプルに整えることで固定費の削減が加速し、時間の削減にもなるのでおすすめ
- お金の基礎知識を身に付けて公的制度を知ることで、リスク管理にまつわる固定費を最適化できる
固定費の削減に向けてぜひ試してみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました!