2024年1月度のFP3級試験を受験しました。
家事や育児、仕事をしながらの勉強で不安でしたが、勉強期間1ヶ月で無事合格することができました!
この記事では、FP3級の概要や実際に行った勉強方法などをご紹介します。
- FP3級の出題概要や受験の流れ
- 1ヶ月でも合格できた勉強方法
- 実際に試験を受けた当日の様子
受験を検討されている方や、勉強に取り組まれている方のご参考になれば嬉しいです。
2024年4月度からCBT試験へ移行されるため、一部内容が相違する可能性があります。 本体験談は2024年1月度試験の内容となります。
FP試験の概要
FPとは「ファイナンシャルプランナー」の略で、簡単に言うと人生のお金にまつわるあれこれを相談できる人です。
ライフプランニングをするうえで、お金に関する課題解決は避けて通れません。
老後や万が一の備えはどうしたら良い?
所得を得た場合の税金額は?
試験勉強をすすめる過程で、ライフイベントや納税時に必要になるお金の基礎知識を幅広く身に付けられます。
\ FPの試験範囲は全6分野 /
分野 | 出題内容 | 具体的な出題例 |
---|---|---|
A分野 | ライフプランニングと 資金計画 | ライフプランニングの考え方 社会保険 公的年金 |
B分野 | リスク管理 | リスクマネジメント 生命保険 損害保険 |
C分野 | 金融資産運用 | 預貯金 投資信託・債権・株式 保険・外貨建て商品 |
D分野 | タックスプランニング | 日本の税制度 所得控除 税額控除 |
E分野 | 不動産 | 不動産の取得・保有 不動産の譲渡 不動産の賃貸 |
F分野 | 相続・事業承継 | 贈与・相続の法律 贈与・相続の税金 相続財産の評価 |
学科試験と実技試験に分かれており、それぞれ6割以上が合格ラインとなります。
資格取得には学科と実技の両方に合格する必要があり、片方のみ合格した場合は次回の試験で受験が免除されます。
資格として活用される方だけでなく、お金の基礎知識を身に付けたい方にもおすすめな試験です。
日々の生活に直結する内容なので、使える知識として役立ちます。
申し込み方法
試験は「FP協会」主催の試験と、「金融財政事業研究会(きんざい)」主催の試験の2つがあります。
どちらも公式ホームページからWeb申し込みが可能です。
受験料や取得できる資格、学科試験の内容は同じですが、実技試験の出題範囲や内容が異なるようです。
会社などでの受験ではきんざいが多いようですが、個人受験ならFP協会試験で良いと思います。
試験料は学科・実技両方の受験で8,000円です。
受験の流れ(FP協会の場合)
わたしはFP協会の試験を受けたので、FP協会で受験する場合の流れを簡単にご紹介します。
試験日の2~3週間前を目安に、郵送で受験票が届きます。
記載内容を確認して、誤りがある場合は事前に申請をしましょう。
当日顔写真付きの身分証明書を持参できない場合は、証明写真を用意します。
申込時に都道府県は希望できますが、試験会場は協会側から指定されます。
当日のポイントは後述するのでチェクしてみてくださね。
試験日の約2か月後に合否が発表されます。
Web上で受験番号を入力して確認可能です。
合格した場合は、郵送で合格証書が送られてきます。
同封の書類で試験の得点も確認できます。
CBT試験へ移行後は変更となる可能性があるので、公式HPもご確認ください。
1か月で合格した勉強方法
2024年1月度の試験で2023年の年末休暇あたりから勉強を開始しましたが、約1か月でも無事に合格できました。
実際の勉強時間は週に3~4日(1日あたり2~3時間)なので、まとめて時間がとれるならもう少し短期間でもOKです。
詰め込みすぎると数字が混乱するので、できれば1か月あると余裕を持って勉強できます。
①YouTubeで概要をつかむ
テキストは分からない言葉や難しい言い回しが多く、なかなか内容が頭に入ってきません。
YouTubeに分かりやすい解説動画がたくさんあるので、まずは全体のイメージをつかむと勉強が進みやすくおすすめです。
- 書き込みながらの説明が分かりやすい
- 家事や寝かしつけをしながらでも聞ける
- ワーママでも効率的に勉強できる
わたしは「ほんださん / 東大式FPチャンネル」で勉強しましたが、最強に分かりやすいです。
▼ほんださん / 東大式FPチャンネル
(何なら、ほんださんのおかげで合格したと言っても過言ではありません!!)
要点だけをぎゅっと詰め込んだ「爆速シリーズ」なら6分野を9時間で1周できるので、短時間で効率よく勉強できます。
しっかり1周みたあと、毎日聞き流して知識を入れました。
②テキストで詳細を確認する
YouTubeで概要をつかんだあとにテキストの解説を読むと、細かい内容をしっかり確認できます。
所得や年数などの利用制限はあるのか
どのくらいの期間でいくらもらえるのか
試験では細かい数字は少なかった印象ですが、一度でも目を通しておけば出題された場合にたすけになります。
価格も安いので、自分が読みやすそうなテキストを1冊買っておくと良いと思います。
- 漢字をしっかりチェックできる
- テキストのほうがあとから見返しやすい
- 練習問題付きで実践的
わたしはAmazonでレビューが多い&評価が良かった「みんなが欲しかった!FPの教科書」を購入しました。
\ カラー&図解入りで分かりやすい /
主要なテキストはどれも見やすいので、自分が好みのテキストを買えばOKです。
③過去問や問題集を解いて問題に慣れる
試験対策において、過去問や問題集での練習は必須項目です。
特によく出題されている内容は何か
混同しやすい数字や制度があるか
分野ごとの頻出問題は、よく読まないと間違えてしまう引っ掛け問題もあります。
過去問を解くことで知識も定着していくので、間違えた問題は繰り返し確認すると良いです。
\ 過去問を解くタイミングはここ /
- 各分野の内容を勉強したあとに、その分野の問題をひと通り解いてみる
- 試験の1~2週間前になったら、とにかく過去問を解いて正答率を上げる
法改正や新しく開始する制度がある場合があるので、問題集は最新版を購入しましょう。
「FP3級ドットコム」という過去問サイトも、スキマ時間にスマホでサクッと勉強できて便利でした。
\ FP協会でも金財でもOK /
法改正があるので過去問は直近1〜2年分がおすすめです。
実技対策はどうする?
実技試験と言っても、実際は学科試験と同様に問題文を読んでマークシートでの解答になります。
学科との違いは、問題文の書き方が物語形式だったり図や表を参照しながら解答したりする点です。
▼出題イメージ
学科試験の出題例 | 実技試験の出題例 |
---|---|
預金保護制度では、外貨預金は保護の対象にはならない。(正か誤か) | 山田さんは下記一覧の資産を保有しています。このうち、預金保護制度の対象となる金額はいくらか? |
問題文が長いので一見難しそうに見えますが、基本的には学科で勉強した知識があれば十分解けます。
ただし図表を読み取るポイントや引っ掛け問題は押さえておいた方が良いので、必ず実技の過去問も解いておきましょう。
- ほんださんのYouTubeで、各問題の基本的な解き方を確認する
- 過去問や問題集を解いて、解き方を定着させる
個人的には2~3日あれば十分準備が間に合うと思うので、試験1週間前を目安に一度問題をチェックしてみてください。
もし実技の勉強が間に合わなくても、学科試験のあとにお昼休憩もあるので諦めずトライです!
受験当日のポイント
実際に試験を受けてみて、
もっとこうすれば良かった
と思った点についてご紹介するので、受験予定の方のご参考になれば嬉しいです。
準備を整えて当日は試験にだけ集中しましょう!
試験会場には30分前の到着でOK
試験当日は早すぎずギリギリすぎずの、30分前程度を目安に到着しておくと良いと思います。
最寄り駅から試験会場までは係の方の誘導があるので、公共交通機関の遅れにだけ気をつければOKです。
\ 早く着きすぎるとシンドイ /
- 試験会場には試験開始の30分前からしか入れないので、外で待機になる
- 試験会場によっては座れる場所が少なく、立って待つことになる可能性もある
試験会場によっては屋外で長時間待つことになるので、特に冬場に受験される方は防寒対策をしっかりされてください。
正直、1月に受験したわたしのFP試験当日の感想をひと言で表すとしたら
めっちゃ寒かった
です(笑)
(逆に夏場の受験だと暑いのかも・・・!?)
最新ビルのような会場もあったそうで場所にもよると思いますが、古めの会場では特にご注意ください。
悪天候の場合はさらに大変そうですね・・・。
試験時間は長めなので焦らず解く
冒頭の概要でも触れましたが、試験時間は学科が60問で120分、実技が20問で60分です。
特に学科はかなり時間の余裕があり、丁寧に2周は解きましたが60分あれば十分でした。
- 学科は開始から60分経過すると、試験終了の10分前までは途中退出が可能
- 実技は途中退出不可
わたしが受けた試験会場には時計がなかったので、腕時計は忘れず付けて行った方が良いです。
\ 自分のペースで落ち着いて解けばOK /
- 隣の席の人の電卓を叩く音がうるさくても気にしない!
- 学科試験で周りがどんどん途中退出しても気にしない!
学科試験後はお昼休憩になるので、会場内の休憩スペースは使いやすい場所から順に埋まっていきます。
焦って退出する必要はないですが、問題を解きおわって暇になったら退出してしまいましょう。
わたしが受験した試験会場では、3分の2程度の方が途中退出されていた印象でした。
昼食はあらかじめ持参した方が安心
FP3級は午前中に学科試験、午後に実技試験となっており間に1時間半の休憩時間があります。
事前に試験会場周辺の様子を確認した上で、あらかじめ昼食をどうするか決めておく方が良いです。
\ 昼食難民にならないよう注意 /
- 飲食店の候補を2〜3決めておく
- もしくはあらかじめ持参する
飲食店が数か所しかない場合は受験生が集中する可能性が高いので、持参しておく方が良いかなと思います。
もし学科を途中退出した場合は最大で2時間半の休憩時間になります。
FP3級はお金の必須基礎知識
ひょんなきっかけで受験したFP3級でしたが、日本に住むなら全員が勉強した方が良い知識だなと思いました。
むしろいままで公的保険や年金、税金などの基礎知識を知らずに生きてきたことに驚いたくらいです。
試験内容を勉強するだけでも十分価値がありますが、実際に試験を受けてみるのがおすすめです。
\ 明確な基準があると取り組みやすい /
- 試験日が決まっていることで、期間を決めて集中的に勉強に取り組める
- 試験を受けて合否が出ることで、どれくらい知識が付いたかを確認できる
合格を意識しすぎて「ただ数字を詰め込む」「選択問題だからまぐれで受かった」となるともったいないです。
細かい数字を忘れてしまっても実生活では調べられるし、法改正で金額などが変わる可能性もあります。
どんな人が対象になるのか
自分は使う可能性があるか
など「実際に使える知識」として勉強できると、日々の生活に役立つこと間違いなしです。
何かに困ったときに「あんな制度があったな」と、思い出せるきっかけを持てることが大切だなと感じました。
子どもにもしっかり金融教育をしていきたいなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
読んでくださった皆さまの合格を心よりお祈り申し上げます。